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ユ博士がベンダブルゲームOLED画面をタッチしている。
OLEDLIVEロゴ
BENDABLE GAMING OLED
BENDABLE GAMING OLED
最高のゲーム体験をあなたのもとに
Dr. Jang Jin Yoo, LG Display 画質開発室 研究フェロー
2023年4月18日

私たちがふだん目にするディスプレイはすべて同じ技術で作られているでしょうか?
映画とゲームがまったくの別ジャンルであるように、
ゲームに特化したディスプレイも異なるべきではないでしょうか?

ゲームのパラダイムシフトを起こす
BendableGamingOLEDディスプレイエッジアイコン
Bendable Gaming
OLEDはここから始まりました!
ゲームのパラダイム
BendableGamingOLEDディスプレイエッジアイコン
シフトを起こす
Bendable
Gaming OLEDは
ここから
始まりました!
ユ博士は、BendableGamingOLEDについて、チームメンバーと何かを話し合っている。
ユ博士は腕を組んでベンダブルゲームOLEDディスプレイを見ている。
ディスプレイと
ともに過ごした27年
修士課程では液晶物理学を専攻し、1996年 LGエレクトロニクス入社後はLCD SBU(液晶ディスプレイ事業戦略ユニット)に配属されました。そのため、人生の大半をディスプレイとともに過ごしてきたことになります。
入社当初は、液晶ディスプレイのワイド視野角設計を担当していました。その後、2000年から2003年までFSC(Field Sequential Color)LCDプロジェクトのリーダーとして高速応答LCD、高速駆動回路、RGB LED Back Light Unitをはじめ、ディスプレイ技術について広く携わってきました。とくにFSC LCDは高精細かつ高い色再現性や高速応答など高画質なディスプレイであり、そのころから画質に対する好奇心が生まれ始めました。
それを機に、画質をさらに追究するため2004年から2008年にかけて約5年間、英国リーズ大学のカラーサイエンス学科で「モバイルディスプレイの画質モデリング」を研究し、博士号を取得後、2009年にLG Displayに復帰しました。
その時から現在にいたるまで、画質開発室にて画質評価や画質改善、国際標準(画質・音質)などの業務に取り組んでいます。
ユ博士は腕を組んでベンダブルゲームOLEDディスプレイを見ている。
ユ博士は、BendableGamingOLEDについて、チームメンバーと何かを話し合っている。
ディスプレイ
研究から
標準化作業まで
多くの方は「画質開発部」といわれてもピンと来ないかと思いますので、実際の仕事内容について少しお話ししたいと思います。主な業務としては、ディスプレイの画質や音質に関する研究に基づき、それに関連した画質や音質の評価方法を開発しています。また、開発された評価法をVESA、IEC、ICDMなどの国際機関を通じて標準化する作業も行っています。実はこれらすべての事は画質開発室の中で行われているのです。
とりわけ画質開発室では国際標準機関との協業があるという業務性格上、海外の企業や外国の方たちとのミーティングも欠かせません。コロナ禍の前は直接現地を訪れてミーティングをしていましたが、最近ではリモートで行うことが多くなってきています。もちろん、それによって移動に割く時間はセーブされましたが、時差が大きい北米やヨーロッパの方たちと議論する際は、早朝や夜遅くに合わせる場合が多く、勤務時間としてはどうしても不規則になってしまう事があります。
SID 2022で
ゲーミング
ディスプレイが
注目された理由
世界最大のディスプレイ学会・展示会である「SID 2022」では、ゲーミングディスプレイに大変多くの関心が寄せられました。なかでも、私たち画質開発室の研究成果である「ゲーミングディスプレイの人間工学的要件」は、会場中の関心を一挙に集めました。その時の発表内容について簡単にお伝えしたいと思います。
ディスプレイは、コンテンツと人をつなぐツールです。映そうとするコンテンツが何かによって、ディスプレイへのニーズも異なります。従来のディスプレイに求められていたのは映画やスポーツ、エンターテインメントコンテンツなどの映像を楽しむための特性でした。そんな中、ゲームを楽しむためのゲーミングディスプレイにはまた別の特性が期待されているのではないか?と考えるようになり、それが確信となったことが、ゲーミングディスプレイの人間工学的要件に対する研究のきっかけとなりました。
これに加え最新のデバイスでは、ユーザーの考えを置き去りにしたハードウェア本位のスペック競争に終始する傾向が多く見られますが、私はそれとは違う方向に歩を進めたいと思いました。ユーザーのためにならないスペックの拡張や競争ではなく、人間工学的に重要な要素技術の検討が必要だと考えたのです。
ゲームはBendableGamingOLEDディスプレイでプレイされており、キーボードとモニターは下に見える。
ゲーミングディスプレイに
最適で最高な技術、
ディスプレイはとても複雑であり、実に多くの要素についてケアをしなければなりません。私たちは長きにわたって文献を読み込み、数多くの実験を繰り返してきました。事業部との綿密なコミュニケーション、そして画質開発室内でのさまざまな研究結果が大きな力となりました。
広いカテゴリーにおいて Interactivity、Reality、Safetyなどにかかわる因子分析を行い、それらとディスプレイを結びつける研究を行いました。それらを追求して得た結果は、私たちだけでなく、ディスプレイ業界全体をも驚かせました。結論から申し上げると、ゲーミングディスプレイにはこれまでの液晶ディスプレイよりもOLEDが最適であり、最高の技術であることが分かったのです。
BendableGamingOLEDバックグラウンド
引用符アイコン
応答速度
画面曲率
ブルーライト
すべてが圧倒的
引用符アイコン
従来のOLED TVがもつ、パーフェクトブラック、鮮やかさ、自然な色合いやリアルなHDR表現などの画質力だけでなく、ゲーミングOLEDは応答速度、画面曲率、ブルーライトなど、すべてにおいて優れています。
黒い枠のある長方形のモデルの中央で、3つの矢印が灰色の稲妻を指しています。これは相互作用を意味します。

高速応答

OLEDはバックライト不要の自発光構造であり、LCDと比べ100倍の応答速度を誇ります。そのうえOLEDは逆残像が無いため、鮮やかな映像と正確な色彩表現が可能です。

表示画面は、曲率に応じて湾曲しています。

曲率画面

バックライトがないためフレキシブル、というOLEDだからこその特徴を活かし、画面を自由自在に曲げたり広げたりすることができます。ゲームユーザーはプレイするゲーム環境に応じて画面の曲率を最適に調整することができ、高い没入感を得ることができます。

盾の中央に雪が引かれ、安全を意味する白と灰色で交互に彩られる。

Eye Safety

OLEDはLCDに比べて目の健康を阻害するブルーライトの放出が少ないため、暗い部屋や長時間ゲームを楽しんでも目が疲れにくいディスプレイです。

BendableGamingOLEDバックグラウンド
引用符アイコン
応答速度
画面曲率
ブルーライト
すべてが圧倒的
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従来のOLED TVがもつ、パーフェクトブラック、鮮やかさ、自然な色合いやリアルなHDR表現などの画質力だけでなく、ゲーミングOLEDは応答速度、画面曲率、ブルーライトなど、すべてにおいて優れています。
  • 黒い枠のある長方形のモデルの中央で、3つの矢印が灰色の稲妻を指しています。これは相互作用を意味します。

    高速応答

    OLEDはバックライト不要の自発光構造であり、LCDと比べ100倍の応答速度を誇ります。そのうえOLEDは逆残像が無いため、鮮やかな映像と正確な色彩表現が可能です。

  • 表示画面は、曲率に応じて湾曲しています。

    曲率画面

    バックライトがないためフレキシブル、というOLEDだからこその特徴を活かし、画面を自由自在に曲げたり広げたりすることができます。ゲームユーザーはプレイするゲーム環境に応じて画面の曲率を最適に調整することができ、高い没入感を得ることができます。

  • 盾の中央に雪が引かれ、安全を意味する白と灰色で交互に彩られる。

    Eye Safety

    OLEDはLCDに比べて目の健康を阻害するブルーライトの放出が少ないため、暗い部屋や長時間ゲームを楽しんでも目が疲れにくいディスプレイです。

没入感を高めゆがみを減らし
さまざまなジャンルのゲームがありますが、実はジャンルごとに没入感を高める最適な曲率が存在します。画質開発室では事業部との協業試験を通じて、ジャンルごとに最適な曲率を導き出そうとしました。
FPS、スポーツ、レーシング、RPG、RTS、MOBAなどジャンルごとから代表的なゲームを選び、600R、800R、1000R、1500R、フラット(無限R)の曲率ごとに試遊したところ、すべてのジャンルにおいて平均で800Rから1000Rの間のときに最も高い没入感を得られることが分かりました。
* R = 半径
ただし、曲率のあるディスプレイでは映像が歪んでしまう可能性があるため、映像の歪みについても改めて評価を実施しました。試験に試験を重ねた結果、1500Rの曲率とフラットな状態において許容可能な範囲の歪みレベルであることが判明しましたが、残念ながら没入感と歪みレベルを同時に満たせる最適な曲率、つまり、固定された曲率は存在しませんでした。
しかし、この問題を解決できる方法をゲーミングOLEDで見つけることができました。その解決方法とは、曲率を自由自在に調整できるディスプレイ、つまりベンダブルディスプレイの実現でした。
没入感を高め
ゆがみを減らし
さまざまなジャンルのゲームがありますが、実はジャンルごとに没入感を高める最適な曲率が存在します。画質開発室では事業部との協業試験を通じて、ジャンルごとに最適な曲率を導き出そうとしました。
FPS、スポーツ、レーシング、RPG、RTS、MOBAなどジャンルごとから代表的なゲームを選び、600R、800R、1000R、1500R、フラット(無限R)の曲率ごとに試遊したところ、すべてのジャンルにおいて平均で800Rから1000Rの間のときに最も高い没入感を得られることが分かりました。
* R = 半径
ただし、曲率のあるディスプレイでは映像が歪んでしまう可能性があるため、映像の歪みについても改めて評価を実施しました。試験に試験を重ねた結果、1500Rの曲率とフラットな状態において許容可能な範囲の歪みレベルであることが判明しましたが、残念ながら没入感と歪みレベルを同時に満たせる最適な曲率、つまり、固定された曲率は存在しませんでした。
しかし、この問題を解決できる方法をゲーミングOLEDで見つけることができました。その解決方法とは、曲率を自由自在に調整できるディスプレイ、つまりベンダブルディスプレイの実現でした。
ユ博士はBendableGamingOLEDでゲームをしている。
ユ博士は腕を組んでベンダブルゲームOLEDディスプレイを見ている。
ゲーマーのための
ゲーミングOLED
私はゲームに本当にたくさんの時間を費やしました。ゲーミングディスプレイの画質と認知特性を研究するためには、何よりも消費者のニーズを正確に把握することが大切です。そのためには私が直接ゲームをする他にないので、当時は1日に何回もゲームをしていました。
最近は昼食の時間や週末だけゲームをするようにしていますが、それでも1週間に7時間は必ずプレイしていると思います。ゲーミングOLEDディスプレイを使うようになってからは、私も1位になることがありますし、プレイをするたびに画質、速度などすべての面でゲーミングOLEDディスプレイが他とは違うということを実感しています。
ゲーミングOLEDディスプレイはゲーマーたちの間でも話題です。そのため私個人の経験だけではなくゲーマーたちのフィードバックもまた活発に行われています。印象的だったいくつかの意見をご紹介します。
「コントラストがはっきりしているので映像の変化を早く察知することができ、前よりも勝率が高くなりました」
「何段階も曲げ具合を調整できるベンダブルOLEDのおかげでどんなジャンルのゲームでも没入感が最高!」
「ブルーライトが少ないので目の健康を心配せず楽しむことができます」
これ以外にもさまざまなフィードバックがありますが、この3つが大部分を占めています。
ユ博士は椅子に座って微笑んでいる。
LG DISPLAY
博士Jang Jin Yoo
特別研究員
  • 1993 年 韓国 西江大学校学士号 (化学)
  • 1996 年 韓国 西江大学校修士号 (物理学)
  • 2009 年 英国 リーズ大学 Ph.D(カラーサイエンス)
  • 2021 年 韓国 国務総理大臣賞受賞 (国際標準化)

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